フランスvsベルギー
2018-07-11
いよいよワールドカップもセミファイナルですね。
どちらが勝ってもおかしくないほどの好ゲームでした。
さて、今回はこのゲームで随所に見られた
ワールドクラス(個)のプレーを
いくつか解説します。
①コンパニのインサイドキック。
ベルギーは3バックの1列前にワイドな選手を
配置していました。
そこを起点に攻撃をするためには、
どれだけ良い状態でそのワイドの選手にパスを
配給できるのかが重要になります。
サッカーではよく、サイドチェンジをするときに
「ひとり(味方を)飛ばしてパス」します。
そうしないと相手が簡単に横にスライドできて
しまうからです。
このような状況でコンパニは
「2人飛ばせるキックの精度」を持っています。
しかもインサイドキックで!
これはパスを受けた味方が相手からプレッシャーを
受けにくくなるので非常に楽です。
②メルテンスのクロス。
まずはタイミングです。
通常キックをする前に少し前へボールを出すので
相手ディフェンスはなんとなく蹴るタイミングが
分かります。
メルテンスの場合、ほとんど自分の足元にある状態で
クロスを上げます。
厳密には右足でける場合、
彼はボールを前ではなく、自分の右側にボールを
置いています。
相手選手からするとボールが隠れている状態になります。
そして蹴る瞬間、
ボールを前に出す代わりに自分の体を少し左に
ずらすことでボールとの距離を離します。
これでボールをけるためのスペースを確保しています。
今回は2人のワールドクラスの「キック」に
フォーカスしてみました。