ベルギーvsチュニジア
ベルギーの攻撃力は大会屈指ですね。
このゲームでもルカクの高い技術が
目を引きましたね。
ルカクは体の強さを生かして相手を
引きずりながら得点できる選手でもありますが・・・
このゲームで彼が見せた2得点はいずれも、
非常に高いレベルの動き出しから
生まれたものでした。
まずは1点目。
最初に斜め右前方に少し動いておいて、
そこから急激に走る向きを左前方にかえ、
左利きであるルカクがもっともシュートを
打ちやすい形になるようにパスを呼び込む
コースを作り出しました。
コウチーニョ(ブラジル)もそうですが、
彼も得意なシュートシーン(左斜め45度)を
自分で作り出すことができます。
もちろん両者ともに、
とくにルカクはどのような形でも
体のどの部分でもゴールできる能力を
持っています。
ただし、
「この形にもっていけば得点率がかなり高い」
というものをこういった選手は必ず持っています。
ルカクの2点目。
最初は中央に向かってドリブルをしてくる
味方に対し、自分の得意な左足の前にパスを
呼び込もうとしていました。
そして相手が警戒しながら、ルカクのほうに
寄せた瞬間、ディフェンス間にスルーパスを
出せるスペースが生まれました。
そのスキを見逃さずパスを呼び込んだルカクの
反応は、素晴らしかったですね。
最後の右足でのフィニッシュもGKの動きを
見て冷静に押し込みましたね。
ルカクの2得点はいずれも、
一度の動きではなく「動きなおし」、
動きの変化が入っています。
大事なポイントは3つ
①パサーとのタイミング
ボール保持者とのタイミングが合わなければ
どんな動きも無意味です。
②シュートシーンの創造
最終的にどのスペースでボールを受けて
シュートするのかというイメージを
もつ必要があります。
③ただし、相手がいることなので
アクシデントが起こります。
そうなったときにいかに早く修正をして
動きなおせるかが重要です。
抜群の攻撃力を誇るベルギーですが、
守備に関しては不安の残るゲームでしたね。
CBのクロス対応はサイドバックに
かなり助けられていましたね。
また、CBからのビルドアップも不安定でしたね。
あとはCBの前のスペースが空きがちだったので
そこをうまく使われると苦しい展開になりそうです。
これでベルギーは次の決勝トーナメントの準備が
できますね。
あとはけが人が復帰(CB)?できれば
さらに攻守が安定しそうですね。