マンU vs マンC
私がスペインから帰国して
最初に見たかったゲームがこのカードです。
このゲーム、あえて守備にフォーカスします。
攻撃力(得点力)において、
とくにシティーに関していえば、
圧倒的なことはご存知の通りです。
では守備に関してはどうでしょう。
失点数
シティ12
ユナイテッド12
あとは、バーンリー12
(12月9日現在)
上位にいるのだからもちろん両チームともに
失点数もリーグトップクラスです。
ではなぜこれだけ少ない失点数なのか?
このゲームのシティーの守備を見てみましょう。
シティーは相手にボールを奪われた位置から
すぐに激しいプレッシャーをかけ始めます。
「前からボールを奪いに行けー!」
という指示はどの指導者もよく使いますよね。
この時に大事なポイントはいくつもあるのですが、
今回は『ファーストディフェンダー』
について考えます。
まずは、ボールを奪いにいきますが・・
ボールホルダーから近ければボールを奪う作業に
注力すればいいでしょう。
ただしボールホルダーまでの距離が多少あった場合、
いくつか考えるべきポイントがあります。
まずは味方の状況を見ながら寄せていく。
ただ闇雲に奪いにいくのではなく、
自分がボールを奪えないにしても次の選手、
あるいは味方が優位になるスペースに
ボールを運ばせることです。
「そして目の前の敵がパスを出したら一安心。
こうした選手、よく見ます。」(悪い例)
次はどのポジションを取ればいいのでしょう?
ここが重要です!
もし近い敵にパスが渡ったら、
プレスバックをして味方の選手とボールホルダーを
挟み込みボールを奪います。
またこのプレスバックの動き方も大事です。
ただ素早く寄せればいいということではなく、
ボールホルダーに対して、
どの角度から寄せていくとボールホルダーの
プレーの選択肢が減るのかを考えます。
簡単にいうと、どんな寄せ方をすればボールホルダーが
困るのかということです。
時々見るのは、頑張ってプレスバックをしているのだけど、
「その方向から行ったらまた、逆サイドに展開されるよなー」
というようなケースです。
また、同時にとくに守備時においてボールを相手から
奪う作業は11人全員がどこでボールを奪いたいのか
ということを共有する必要があります。
そうなるとどの選手も味方に対し、どのように
守備をして欲しいのかというコーチングが
必然になります。
イメージとしては、11人全員でどのように
『守備の網』をかけるのかということです。
もちろんボールが動けば状況は変わるので、
網の形も変化します。
その変化を全員が共有しなければなりません。
『共有』という点でいうと
このゲームで見たシティー全員の
反応時間の速さ、ポジショニングの正確性は
ユナイテッドを上回っていましたね!